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発達障害領域の作業療法

作業療法士さんが行う
発達障害領域の
作業療法

病院や発達障害児(者)支援センター、児童デイサービスや母子通園施設などの児童発達支援事業所、支援学校・学級など支援が必要な子どもたちが通う施設の他、学童保育、児童館、保育所、地域の保健センターなどの一般の施設に介入することもあります。

発達障害領域の作業療法は、正常発達を基本として対象児の発達を考え、成長に伴って変化する発達時期と心身の機能に合わせて作業療法を展開し、現在・将来の充実した日常生活と様々な経験の積み重ねが行えるように支援を行います。

発達障害領域の疾患

脳性麻痺、染色体異常、先天性異常、二分脊椎、頭部外傷、筋ジストロフィー 、分娩麻痺、広汎性発達障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害、その他の発達障害

発達障害領域の作業療法例

発達障害領域の作業療法の視点

対象は主に子どもであり、正常発達の知識を基に作業療法を展開していきます。

子どもは、外界の興味のあるものに対して自ら運動機能や感覚を使って働きかけ、探索・探求しながら、得られる情報や経験を積み重ねて成長・発達を遂げていきます。運動機能や感覚に障害がある子供たちは、自ら環境に働きかけることや有用な情報を環境から得ることが苦手です。そのため、自らの身体や運動のイメージが持ちにくく、得られる情報も乏しいため、姿勢を保つことや身体の使い方、物や道具の操作、物と人との関係性を構築することが難しいといった特徴があります。

作業療法士は、遊びや作業活動などの様々な経験を通して、その子どもの発達にとって適切な情報を取り入れて、成功体験を積み重ねられるように介入し、現時点の生活と将来大人になった時の生活が充実したものとなるように支援していきます。

ライフステージの時期による支援のポイント

乳児期
使うことのできる身体の動きや感覚を育てること、母親と子どもの関係をつくり育児支援を行います。
幼児期
周辺の環境に働きかけ、情報を得ることができる身体と感覚を育てていきます。身辺動作やコミュニケーションなど社会的な関わりを行うための支援を行います。
学童期
学校環境の具体的な整備や学習支援、社会生活を行うための知識を獲得する支援を行います。
青年期・成人期
成長による体格・心の変化に応じた環境整備と心身の健康管理、精神的・経済的な自立を行うための支援を行います。

発達障害領域の作業療法の評価

情報収集、面接、遊びや活動の観察、検査測定を行い、世界保健機関(WHO)の国際生活機能分類(ICF)に沿って、心身機能と身体構造・活動・参加・環境因子・健康状態・個人因子の項目を評価し、それぞれのもたらす相互関係を考慮して総括的に把握します。
具体的には、

  • 寝返り・座る・歩くなど、粗大な運動機能
  • 縄跳びや鉄棒・スキップなど、応用的な運動機能
  • スプーン・はさみ・鉛筆の操作など、手指の巧緻運動機能
  • 情報を捉えて処理する能力、視知覚・認知機能、手と目の協調性、知的能力など
  • 触覚・聴覚などの過敏さや鈍麻など、感覚の処理能力
  • 食事・更衣・排泄など、日常生活動作能力
  • 家庭環境、自尊感情、他者とのコミュニケーション能力など、心理・社会的側面

を評価します。

作業療法の実際

遊びの支援
子どもも大人も楽しめる内容で、子ども自身が自ら考えて遊び、成功体験を得られるような課題を提供し、身体や脳を発達させるような関わり方を行います。どのように感じ、何を考えながら遊んでいるのかを子どもの反応を観察しながら推察し、子ども自らの反応を引き出すような介助や声かけを行います。子どもの「できた」、「やってみよう」などの肯定的な姿勢に共感し、褒めることが大切です。
日常生活の支援
食事・衣服の着脱・排泄・入浴・洗面といった日常生活の活動で行えないことを親の悩み・訴え・要望を聞いて、家庭環境や生活リズムを考慮したうえで、方法を変えればできそうなことから関わります。運動機能や感覚面の援助を行いながら繰り返し動作を行い、動作の獲得・習慣づけを行っていきます。
人的環境への支援
子どもを育児する親・一緒に生活する兄弟・家族全員の幸せを考えながら支援を行います。親の訴えを傾聴し、育児の負担を軽減する方法や、子どもへの接し方や声かけの仕方など、誰かの負担にならない程度に少しずつ変えていけそうなところから介入していきます。学校や地域などの集団の中でも生活しやすくなるために、必要な情報の提供・助言を行います。
物的環境への支援
日常の姿勢管理と日常生活を行いやすくするための工夫を福祉機器・福祉用具・様々な道具・自助具・装具を作成・導入し、実際の使用場面を見て調整していきます。

この記事を書いているのは?

最後に、この記事を書いているのは作業療法士などのリハビリ職に特化した求人・転職支援サイト、PTOTSTJOBです。PTOTSTJOBでは、転職のサポートを【完全無料】で行っております。転職をお考えの作業療法士さんは、ぜひ下記のボタンからお申し込みをいただき、転職を成功させてください。

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