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言語聴覚士ならではの治療・業務

言語聴覚士さんが行う
治療法・業務

言語聴覚士は残念ながら、まだまだあまり知られていない職業です。しかし、その専門性は幅広く、お子さんから高齢な方までの言語やコミュニケーション、そして、食べることに難しさがある人に接する機会があります。いくつかの障害に対しての役割について、紹介していきます。

もくじ

「聞こえ」の障害に対しての治療・業務

人間の五感のひとつである「聴覚」。その障害は生まれつきのこともあれば、人生の途中で生じる方もいます。言語聴覚士は聴覚検査や補聴器の調整に関わります。また、聴覚に障害があるお子さんは、早い段階から適切な関わりが必要です。言語聴覚士はお子さんに直接関わるだけではなく、保護者や幼稚園、保育園、学校の先生など周囲の人に、ことばの発達を促すような関わり方を伝えていきます。

「話すこと」の障害に対しての治療・業務

話すことの障害といっても状態は様々で、治療方法も異なります。たとえば、同じ脳の障害でも、話す・聞く(聞いて理解する)・読む(読んで理解する、音読)・書くといった機能が、いずれも障害される失語症や、顔面や舌、口唇の神経や筋肉が障害され発音が難しくなる構音障害があります。また、喉の奥にある声帯の障害によって声が出ない方や、吃音(きつおん)によって流暢に話せないという方もいます。

言語聴覚士は、このような様々な「話すこと」の障害に対して、個々の患者さんに合わせた関わりや検査を行いながら症状を分析し、必要なプログラムを組み立てていきます。

「食べること」の障害に対しての治療・業務

食べることが難しくなる障害を摂食嚥下(せっしょくえんげ)障害といいます。脳梗塞や脳出血といった脳血管疾患など脳や神経に何らかの問題があるときに生じることがあります。生まれつきの障害や、脳梗塞や脳出血といった脳血管障害のほか、加齢によって生じる障害でもあるため、誰しもがいずれはなる可能性があります。

言語聴覚士は、摂食嚥下機能を高めることを目標とするだけではなく、楽しく安全に食べられる柔らかさのメニューや、食事の環境などを提案していくことも行います。

「ことばの遅れ」に対しての治療・業務

お子さんの言語障害は、同世代のお子さんに比べて「ことばの発達が遅い」といったことから、気がつかれることがあります。その原因は難聴や染色体異常などのほか、はっきりとはわからないものも多くあります。

お子さんに関わる言語聴覚士は、市町村などの保健センターや、小児科のある病院、障害のある子の療育を行う福祉施設などに所属をし、お子さんのことばやコミュニケーションの発達を促すような関わり方を見つけ、保護者にも関わり方のコツを伝えていきます。また、成長するに伴い対人関係や学習についても配慮が必要となっていくお子さんもいます。幼稚園、保育園、学校の先生など、成長するにつれて関わっていく方々の相談に応じることもあります。

「成人の言語障害」に対しての治療・業務

成人の言語障害は、脳出血や脳梗塞といった脳血管障害や、事故など、人生の途中で突然発症する疾患によるものが多くあります。言語障害といっても、すでに挙げたような「聞こえ」に関わること、「話す」こと、「食べる」こと、など多岐に渡ります。人生の途中で突然生じた障害に対しては、本人や家族が心理的に落ち込むことも少なくありません。それぞれの症状に合わせた治療を行うとともに、患者さんに根気強く向き合っていくことが必要です。

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