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理学療法士の関連資格

理学療法士さんの
関連資格

理学療法士になるには、大学や専門学校などの養成校で3年以上学び、理学療法士国家試験に合格する必要があります。国家資格を取得すれば、理学療法士として働くことはできますが、この分野はたえず発展を続けています。つまり、理学療法士として働き続けるなら、生涯学習が求められます。2017年3月31日の時点で会員数106,670名の日本理学療法士協会では、理学療法士の臨床現場での専門性を高め、さらに学問として発展させるために、「認定理学療法士」「専門理学療法士」という認定資格制度を設けています。まだ取得人数が少ない資格ですが、リハビリ分野の発展に欠かせないものです。

ここでは、認定理学療法士と専門理学療法士を中心に、理学療法士に関連した資格について詳しく紹介します。

認定理学療法士は将来的に勤務条件が優遇される

理学療法の臨床実践の、専門性を高めることを目的としているのが、認定理学療法士です。認定理学療法士となるには、最短1年で指定された単位を取得する、日本理学療法士協会の新人教育プログラムの修了が必要です。その後、以下の7専門分野の中からひとつ以上の専門分野に登録し、最短2年の研修でポイントを取得すると、認定理学療法士の資格が得られます。

  • 基礎理学療法
  • 神経理学療法
  • 運動器理学療法
  • 内部障害理学療法
  • 生活環境支援理学療法
  • 物理療法
  • 教育・管理理学療法

研修には、必須研修会や指定研修の他、学会参加、講習会や研修会の受講・講師、論文や著作、学会発表、論文や学会演題の査読、臨床実習指導者としての業績などがあります。

現在、日本理学療法士協会は、「医療広告ガイドライン」に準じた「専門性資格認定団体」として認可されることを目指して、制度の見直しを行っています。認可されれば、医療機関は「○○病院 認定理学療法士がいます」などの広告が打てます。資格を持っていれば、そうでない理学療法士より勤務条件が優遇されると思われます。

認定理学療法士制度

専門理学療法士は認定理学療法士の上位資格

専門理学療法士は、認定理学療法士と同じように、専門的な臨床技能を高めることに加えて、専門分野の学術面を強化することを目的としています。

専門理学療法士になるには、認定理学療法士と同様に、日本理学療法士協会の新人教育プログラムを修了して、7専門分野のうちひとつ以上の専門分野に登録し、最短5年の研修でポイントを取得します。

すでに認定理学療法士を所持している場合は、同じ専門分野に登録すれば、認定理学療法士になる際に取得したポイントを加算できます。認定理学療法士とは別の専門分野に登録した場合は、新たにポイントを取得することが必要です。

このように、専門理学療法士は、認定理学療法士の上位資格という位置付けになります。

専門理学療法士制度

福祉用具専門相談員は病院が今後は重要視しそうな資格

理学療法士として、病院などの医療機関や高齢者施設で勤務する際、所持していると便利な資格がいくつかあります。そうした資格のひとつが、厚生労働大臣が認定する都道府県知事指定の講習修了により取得できる公的資格の「福祉用具専門相談員」です。

福祉用具専門相談員とは、福祉用具で自立した生活をサポートする、福祉用具関連の専門職です。介護保険の指定を受けた福祉用具貸与・販売事業所は、2名以上の配置が義務付けられています。介護保険利用者に、福祉用具選びを手伝ったり、利用計画を立てたり、調整を行ったり、取り扱いについて説明したり、利用者宅を訪問して点検や使用状況の確認などを行ったりします。資格を取るには、都道府県知事が指定した「福祉用具専門相談員指定講習」を受講して、50時間のカリキュラムを修了します。比較的取りやすい資格です。

理学療法士として勤務していると、リハビリを担当する患者の多くは高齢者で、介護保険の受給資格を満たしています。理学療法士には、介護保険利用者が自宅へスムーズに戻れるよう、または施設内で安全に暮らしていけるように、福祉用具に対するより深い知識が求められています。病院は近年、平均在院日数を減らす傾向にあるので、これから重要視されそうな資格といえます。

全国福祉用具専門相談員協会

義肢装具士は採寸や調整を行う国家資格

理学療法士として働く際に、ほかの資格を持っていれば業務を兼務できるため、強みとなることがあります。そのひとつに、「義肢装具士法」で規定された国家資格の「義肢装具士」があります。

義肢装具士とは、義肢装具の採寸・採型や適合・調整を行う専門職です。人工の手足である義肢や、四肢・体幹の機能を助ける装具は、医師が処方し、義肢装具士が採寸したり、ギプスなどで型をとる採型をしたりして製作されます。製作そのものは、専門の技術者が行うことが多くなっています。最後に、細かな確認や調整が行われます。義肢装具士になるには、大学や専門学校などの養成校へ入学し、規定の単位を修めて卒業し、義肢装具士国家試験の受験資格を得ます。試験に合格すれば、義肢装具士の資格が取得できます。義肢装具士の多くは、医療機関ではなく民間の義肢装具製作施設に所属して、契約している病院などへ出向いて業務を行います。

理学療法士と義肢装具士のダブルライセンスを持っていると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

普通の義肢装具士は製作施設の所属なので、病院へ毎日来るとは限りません。下肢切断の患者が義肢の適合・歩行練習を行う場合、毎日接する理学療法士が義肢について詳しい知識を持っていると、簡単なフィッティングなら病院内で対応できます。大がかりな修正が必要な場合も、製作施設とスムーズにコンタクトできます。結果的に、患者に合った義肢が短期間で完成するようになり、動作訓練を快適に進められるようになります。義肢だけでなく、コルセットなどの装具を必要とする疾患は数多くあります。義肢装具士の資格を持っていれば、優遇される施設は今後増えてくると考えられます。

日本義肢装具士協会

アロマセラピストはリラクゼーションの役に立つ資格

理学療法士のなかには、理学療法士以外の資格を取得して、特色を活かしたリハビリテーションを提供するセラピストが増えてきました。なかでも、リラクゼーションの役に立つのが、日本アロマ環境協会(AEAJ)が認定する民間資格の「アロマセラピスト」です。

アロマテラピーとは、ハーブや花、果実などの植物から抽出したエッセンシャルオイルを使って、心身のトラブルを回復する自然療法です。アロマテラピーに関する資格には、アロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクターなどいくつかありますが、アロマセラピストは、病院や施設などでアロマテラピートリートメントを行うことなどが目的の資格です。

勤務先は、アロマテラピーサロンや病院、施設などになります。

取得するには、アロマテラピー検定1級に合格し、アロマテラピーアドバイザー資格を取得した上で、認定スクールで必須履修科目を修了し、学科試験と実技試験に合格することが必要です。

理学療法士としてアロマセラピストの資格を持っていると、精神的な緊張が原因で頭痛や腰痛を訴える患者に、アロマテラピーを応用したマッサージを行うことができます。マッサージのみの場合より高いリラクゼーション効果があるので、治療結果も期待できます。

日本アロマ環境協会

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